血圧とは、血液が押し出されるとき、動脈にかかる圧力のことです。
その圧力は、心臓の拍動によって変わります。
心臓が収縮すると圧力は強くなり、拡張すると弱くなります。
血圧は、一番強い圧力を「収縮期血圧(最高血圧)」といい、一番弱い圧力を「拡張期血圧(最低血圧)」といいます。
高血圧と診断される数値は、収縮期血圧が140mmHg以上か拡張期血圧が90mmHg以上の場合です。
ただし、さまざまな要因で血圧は変動するため、一度の測定では判断つきません。
日を替えたり、数回測って平均値によって判断します。
血圧が高いと判断されたら、高血圧以外に心筋梗塞や脳卒中や臓器に異常がないか調べます。
そして、発症の危険性を判断してから治療を進めます。
高血圧と判断されたことで治療は、すべての人が対象になりますが、他の病気の発症の危険性が高い人ほど血圧を速やかに下げなければなりません。
血圧を下げる目標値としては、140/90mmHg未満です。
若い人の場合は、130/85mmHg未満です。
また、糖尿病や腎障害がある人は、130/80mmHg未満が目標値になります。
まず、治療するにあたって生活習慣も改善する必要があります。
生活習慣を改善するにあたってのポイントは次のものです。
1.食塩の摂取を制限します。
2.野菜や果物を積極的に食べます。
3.適正体重を保つように心がけます。
肥満の人は、減量が必要です。
4.運動をします。
5.アルコールの摂取を制限します。
6.たばこはやめます。
生活習慣を改善しても降圧が期待できないときは、薬物療法を始めます。
薬物療法を始めたとしても、生活習慣も改善し守ることが大切です。
Posted by banrai | 2008年3月27日 17:05 | パーマリンク
高血圧の治療に使われる降圧薬は、大きく2つに分けられます。
「血管を広げて末梢血管での抵抗を下げる薬」と「全身に循環する血液の量を減らす薬」です。
血管を広げる薬は、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、アンジオテンシン?受容体拮抗薬、α遮断薬があります。
血液の量を減らす薬は、β遮断薬、利尿薬があります。
降圧薬の使用を開始するときは、1種類の薬を少量から始めます。
しかし、重度の高血圧の人などは、十分な効果が期待できないため、2種類以上を併用することがあります。
最近は、複数の薬を少量ずつ使うようになっています。
現在の降圧薬は、1日1回服用して長時間作用するものが基本です。
一般的に朝1回服用しますが、早朝に血圧が高くなる人は、寝る前に服用したり、2回に分けて服用します。
服用し始めて1ヵ月後の効果により、降圧が不十分なときは薬を替えたり、量を増やしたりします。
通常は、飲み始めてから2?3ヵ月以内に降圧の目標値まで達成することを目指します。
Posted by banrai | 2008年3月27日 16:37 | パーマリンク
カルシウム拮抗薬は、血管を広げて血圧を下げる薬です。
日本では、降圧薬としてよく使われています。
カルシウム拮抗薬は、平滑筋にカルシウムイオンが侵入するのを抑制する作用があります。
そして、血管の収縮を抑制して血管での抵抗を減少し、血圧を下げます。
カルシウム拮抗薬は、さまざまな種類の高血圧に対して、降圧の効果があります。
特に、たくさんの高齢者の人にまず、カルシウム拮抗薬が使用されています。
高血圧以外には、「糖尿病」や「高脂血症」の人も使用することができます。
血圧を下げる薬はたくさんありますが、主に使用されている薬は「ベシル酸アムロジピン」「アゼルニジピン」「塩酸エホニジピン」「シルニジピン」などです。
ゆっくりと血圧を下げていき、長時間作用が継続する薬が主流になっています。
カルシウム拮抗薬の副作用や使用にあたって注意することは、副作用の症状として「顔が赤くなる」「顔のむくみ」などが現れることがあります。
カルシウム拮抗薬が効きすぎると、一時的に動悸を起こすことがあります。
この場合は、使用を続けても問題ありません。
ただし、カルシウム拮抗薬の「塩酸ジルチアゼム」はタイプが違い、血管を広げる作用は強くないものの、心臓の働きを抑制する作用があるので、脈を遅くなることがあるため「房室ブロック」がある人は、使用できません。
「房室ブロック」とは、心臓の拍動を起こす電気刺激がうまくいかず、脈が遅くなる「徐脈」が原因になることです。
また、グレープフルーツジュースを飲むと薬の血中濃度が高くなります。
すると、血圧が下がりすぎてしまうこともあります。
カルシウム拮抗薬を服用している人は、基本的にグレープフルーツジュースは飲んではいけません。
Posted by banrai | 2008年3月27日 16:22 | パーマリンク
ACE阻害薬は、アンジオテンシン変換酵素の働きを防ぎ、アンジオテンシン?が作られるのを抑制して血圧を下げます。
また、ACE阻害薬は、血圧を下げる作用がある「ブラジキニン」という物質を増やす作用があります。
そして、単に血圧を下げるだけではありません。
ACE阻害薬は、インスリン感受性を改善します。
そのため、糖尿病の発症を抑える効果があることが分かっています。
さらに、腎臓や心臓などを守る効果もあります。
軽度の腎障害を伴っている人は、進行を抑制する効果も望めるでしょう。
ACE阻害薬は、高血圧以外に「糖尿病」「メタボリックシンドローム」などの人にも適しています。
そのため、心肥大や心不全、狭心症の人も使用できます。
ACE阻害薬の副作用や使用にあたって注意することは、副作用の症状として「空ぜき」が出やすくなります。
そのため、ACE阻害薬を使用できなくなる人がいます。
逆に、咳の誘発に高齢者の誤嚥性肺炎を減少させるともいわれています。
他の副作用症状として、まれに「血管神経性浮腫」による呼吸困難になることがあります。
また、ACE阻害薬は、胎児に悪影響を与える可能性があります。
ですから、妊娠中や妊娠している可能性のある人は、使用できません。
Posted by banrai | 2008年3月27日 16:03 | パーマリンク
ACE阻害薬と同じくレニン・アンジオテンシン系に作用する薬です。
アンジオテンシン?の刺激を受ける受容体と結合することで、アンジオテンシン?の血管を収縮させる作用を抑制して血圧を下げます。
主に使用されている薬は、「オルメサルタンメドキソミル」「カンデサルタンシレキセチル」「テルミサルタン」「バルサルタン」「ロサルタンカリウム」です。
アンジオテンシン?受容体拮抗薬は、降圧薬として新しい薬です。
ACE阻害薬で起こりやすい副作用が起こらず、ACE阻害薬と同じかそれ以上の効果が得られます。
日本では、カルシウム拮抗薬についで広く使用されています。
高血圧の治療以外に「糖尿病」「心血管病」などにも効果があります。
アンジオテンシン?受容体拮抗薬の副作用や使用にあたって注意することは、特に副作用はみられません。
ただし、中程度以上の腎障害は悪化してしまう可能性があります。
妊娠中や妊娠している可能性のある人は、使用してはいけません。
Posted by banrai | 2008年3月27日 15:37 | パーマリンク